偏光サングラスを釣りで使うと、どうして釣果がアップするのだろう。
シーンで偏光サングラスを使い分ける!釣りに有利な視界を確保する。
釣りをする人は、なぜ偏光サングラスに拘るのだろうか。
偏光サングラスを釣りで使うと、確かに釣果が向上する。
しかし、偏光グラスをかけたからといって物理的に何かが作用するわけではない。
当然ながら釣りエサやルアーが変形するわけでも、釣り道具が強化されるわけでもない。
では、偏光サングラスを釣りに活用するとなぜ釣果が良くなるのだろうか。
「見える!読める!予測できる!やっぱ偏光サングラスは便利だね」
偏光サングラスを釣りでオススメする一番の理由は、視界の良さと潮の状況を判断しやすくなる点にあります。
例えば、海面が乱反射して見えにくければポイントを攻め辛くなります。
また、ウキ釣りの場合では海面反射でウキの沈みが確認できなければチャンスを逃すことになります。
そして潮の流れを活用する流し込釣りでは、海面が光で見辛くなると潮の流れが把握しにくくなります。
つまり、偏光サングラスを釣りで活用することは状況判断と釣果アップのチャンスを向上させる事につながります。
偏光サングラスを使うと、HITチャンスを逃しにくくなる。
一度は経験済みの「釣りあるある」
まずはじめに、一番分かりやすい釣りあるあるをご紹介しよう。
特にファミリーフィッシングであれば、浮き釣りは定番な釣り方です。
ところで浮き釣りをしていて、海面の照り返しが強く感じた事はないでしょうか。
海面反射でウキが見えにくく、魚のヒットに一足遅れて釣り竿を引き上げたら悲しい結末。
もの凄いスピードで魚にエサと一緒に、根へ入り込まれる。
浮きが確認しにくかったばっかりに、根掛かり同然の状況となり糸を切らないといけなくなってしまいます。
偏光サングラスを釣りで活用すると、このような失敗体験が激減します。
偏光レンズの視界は、海面の乱反射を軽減してくれるのでウキが見えやすくなります。
つまり、魚が仕掛けに喰い付いた瞬間のウキの沈み込みが把握しやすくなります。
その結果、魚がエサを根に持って入る前にしっかりとフッキングをして釣り上げる事がより簡単になります。
偏光サングラスで釣りをすると釣果がアップする理由は、良い視界でこのようなチャンスを掴むことができるからです。
他にも、偏光サングラスを釣りでオススメする点を以下にご紹介します。
シーン別の偏光サングラス活躍例
魚釣りは、やり始めの頃「何となく感」から経験を積み、次第に「考えて」釣りをするようになる。
今は『海風がこの方向で、海面がこのような状態だとあのポイントが攻めやすい』という考えを持てるようになります。
つまり、海の状況を判断しながらイメージと戦略で釣りをします。
偏光サングラスと海釣り
魚釣りはとても奥深く、多種多様です。
海釣りひとつとってみても、海釣り公園に始まって磯釣り、防波堤釣り、投げ釣り、サビキ釣りと様々な種類があります。
また、少し入り込んでみるとエギングやメバリング、アジングといった疑似餌やルアーを使った釣りまであります。
海釣りにおいて、偏光サングラスのメリットは大多数の人が「見えやすくなるから」と答えます。
確かに偏光サングラスで視界は良くなりますが、それ以外のメリットも多数あります。
「釣りの始まりは海釣りから」という言葉があるように、海釣りは釣りの入り口でもあります。
やり始めは、魚釣り自体に慣れていません。
魚がHITしたと思って力いっぱいフッキングしたとたん、海中から仕掛けが飛び出して自分にHITする後景は稀に見かけます。
もちろん仕掛けには針がありますから危険ですが、偏光サングラスをかけていたら物理的に眼は比較的安全になります。
続いて、視覚的な偏光サングラスのメリットとしては「ライン」や「バイト」が確認しやすくなる事です。
偏光サングラスで水際の状況が把握でき、仕掛けをポイントに流し込みやすくなったりキャストしやすくなったりもします。
※バイトとは、仕掛けに魚がHITした時にラインなどに動きが出たり感触が手元に伝わったりすること。
サイトフィッシングでは特に必需品
サイトフィッシングとは、その名前の通り「目で見て釣る」釣り方です。
海面の魚を見ながら釣るサイトフィッシングでは、偏光サングラスが必需品です。
目で見る釣りなので、対象魚のみならず地形の状況や潮の流れ、水中の状態を読み取る必要があります。
海面の照り返しが強ければ、水中の地形状態の把握は難しくなります。
また、一面テカテカ光っていては潮の流れも水中の状態も読み取ることが困難だと理解できるでしょう。
視界が悪ければ、海に見える影が海藻なのか岩礁なのか、あるいは障害物なのか杭なのかを把握できません。
そして海面に見えている魚に対しアクションをかけ、そのアクションに魚がどう反応しているかを探る必要があります。
海面の魚影が光の反射で確認しづらければサイトフィッシングでは、圧倒的に不利になります。
これらの不必要な光を偏光サングラスはカットしてくれるので、釣りに偏光サングラスは必需品となります。
エギング上達には偏光サングラスで特訓
エギングといえば、アオリイカ釣りが代名詞です。
キロオーバーとなると、手ごたえが全く異なりエギングの魅力に取り憑かれるほどです。
さて、エギング上達には偏光サングラスを活用することが近道です。
エギングは、目でイカを見ながらサイトフィッシングをすることができます。
つまり、眼に見えるということはイカの動きが確認できるということです。
偏光サングラスでフィールドの把握も大切ですが、その偏光レンズの視界の良さを活用してイカの習性を知ることが重要です。
サイトフィッシングで偏光サングラスをかければ、イカがどんな動きをしているかが観察できます。
エギを「このように動かしたらアオリイカが興味を持った」や「こんなアクションをしたらイカが追いかけてきた」などが分かります。
見えるイカを狙うことで、アオリイカにどのようなアプローチをしたら興味を示すかが理解できてきます。
この経験を何度も積み重ねると、アオリイカの習性や行動パターンが何となく察することができます。
その結果、見えない巨大アオリイカ相手でもアプローチをかけて釣果につなげることが可能になります。
まさに偏光サングラス様様です。
大物狙いでも偏光サングラスが役立つ
大物狙いというと、磯やトローリングが思い浮かびます。
トローリング等のソルトフィッシングは後ほどご説明するとして、まずは磯釣りについてまとめます。
磯釣りといえば、巨大クエがスーパーアイドルですね。
巨大クエの他に磯釣りで狙いる対象魚は、石鯛やチヌといったスター達やアブラメやコロダイまで幅広いです。
また、磯釣りでの投げ専門釣り師もいるほど大型青物が狙えたりもします。
特に磯釣りは人工物ではないので、荒々しい大自然がフィールドとなります。
磯釣りは危険かつ、釣りにおける専門的な知識や潮を読む能力が必要なためハイレベルな釣りといえます。
天候や潮の変化も激しい磯釣りでは、危機管理が伴っていないと事故につながります。
このような激しい自然環境下では、偏光サングラスはうってつけです。
磯釣りは、難しくある一定の条件が整った時に魚の喰いが活性化し釣果につながります。
その一定条件は、海水温度であったり潮の流れや色目、波の状態であったりと様々です。
これらがちょうど良い条件が重なりあったその時こそ、釣れるタイミングです。
もちろん長年の釣り経験で、これらの変化を読み取ることができるわけです。
裸眼ではより鮮明に変化を感じ取ることが難しいので、より確かな状況判断に偏光サングラスが使われます。
上級者となると、まずタックルより先にその日の太陽と潮の状況を見ながら偏光サングラスを選ぶ磯釣り師も多いです。
ソルトフィッシングでは魚の気配が確認できる
ソルトフィッシングは、そのまま海釣りを意味するのですがルアーなどを用いた海釣りです。
テレビなどで偏光サングラスをかけてシーバス釣りをしていたり、ベイト目掛けてペンシルを投げ込んでいる姿が印象的です。
※ベイトとは、捕食される小魚のこと。
ソルトフィッシングと一言でまとめても、実は狙う魚によって大きく戦略と状況判断が変わる。
比較的浅瀬の護岸地帯に回遊するシーバスであれば、偏光サングラスでサイトフィッシングができる。
シーバスが目視できるので、シーバスの反応を窺いながら対策をたてる。
一方、これまた人気のシイラ釣りであれば沖合の海上が舞台となる。
シイラは漂流物にまとわりつく習性があるので、偏光サングラスがポイント探しに力を発揮します。
また、ソルトフィッシングでは潮目の見極めも大切な要素のため偏光サングラス無では辛いですね。
トップウォーターでは、常にルアーを目で追いながら状況を把握しなければなりません。
潮の流れから、鳥の動き、そしてベイトを探索してルアーを見る。
波が立つと、裸眼ではルアーを見失ったり、ベイトそのものが見えにくいです。
トローリングにおいても同じく、海の状況や海鳥の動き、ルアーの確認とベイトの発見は大切です。
偏光サングラスさえ用意しておれば、多少波が立っても目視が可能になります。
最高峰のひとつとされるGT釣り
異次元の世界を体感できるパワーフィッシングの最高峰のひとつ、GT釣り。
GTとは「ロウニンアジ」のことで、あの一般家庭で良く食べられるアジ類です。
なんだアジか!と思われた貴方!
GTは、アジ類最大種の肉食系魚です。
成長すると全長は最大180cmほどに達し、重量は80kgをオーバーする。
まさに、モンスター級のアジです。
GTは、熱帯海域・亜熱帯海域に生息しているため雨の多い環境で釣りをすることになります。
日本でのGT釣りは、沖縄周辺が代表的です。
スコールが多いので、海面の変化が激しい海域です。
スコール前には雲が集まり、海面に白濁した膜を敷いているようになります。
スコール中には、雨で海面が水しぶきでらけになります。
当然裸眼では、海面変化を確認しづらいので偏光サングラスが必要です。
偏光レンズカラーの選び方
偏光サングラスは釣りによってカラーを変えると効果的です。
例えば、アユなどの川釣りや渓流釣りの場合は済み付いている石色を見極める必要があります。
その場合の偏光サングラスは、釣り中に石色がハッキリとわかりやすいブラウン系レンズがおすすめです。
トップウォーターで海面が確認しにくいときや、天候が悪い時などはグリーン系レンズが好ましいです。
平均的にどの場面でも対応したいときは、スモーク系レンズといった選び方も良いです。
偏光サングラスは釣り方で、色の選び方も様々なパターンがあります。
この組み合わせが偏光サングラス釣りの人気の一つです。
また、上記の例は一般的なご紹介です。
一人ひとり色の感じ方や、見えやすさは個人差があります。
>>>>レンズカラーについての説明は「偏光サングラスの色の選び方!基本3カラーを徹底解説」をご覧ください。
偏光サングラスで釣りがより面白くなる理由
様々な釣りのシーンと偏光サングラスの利点をご紹介をしまいした。
偏光サングラスをするだけで、より釣りが面白くなるのには理由があります。
釣りの経験が浅いと、何となく糸を垂らして喰いを待つスタイルが一般的です。
その後、釣りの経験を積むとどのような海の雰囲気のときに魚が活性化するかを感じることができます。
そして釣りのカンが付き始めて、この条件のときにこう攻めるという戦略が生まれます。
釣りのスタート時期は、何をどう釣ったのかとどういう理由で釣れたのか戦略が無いため記憶に残りせん。
考えて釣りをするスタイルまで上達すると、偏光サングラスはただ海中が見えるだけの道具でなくなります。
つまり、偏光サングラスは今この時の最適な戦略をより分かりやすく視界に表してくれるパートナーになります。
そうなれば、「いつどのような時にこう考えてあの魚を釣り上げた」という楽しい記憶として残ります。
まとめ
- 偏光サングラスは釣果アップにつながる
- 偏光サングラスの視界はバラしを減らす
- ときに偏光サングラスはシールドになる
- 偏光サングラスはエギング上達に役立つ
- 天候の急激な変化にも偏光サングラスは活躍
- 偏光サングラスをすると釣りが面白くなる