偏光サングラスの激安品は気になるけど何か怖い!
ある事を判断基準にすると、偏光サングラス選びに失敗しない。

近年の偏光レンズは、量産技術の向上で比較的低価格になった。
偏光レンズ価格はある程度一定なのに、なぜ偏光サングラスの価格に違いがあるのか。
偏光サングラス激安品高額品の違いについてご紹介します。

「なるほど!フレームは素材や形状が多種多様で、パーツの有無によって価格差が出るのか」

ざっくり偏光レンズの機能を比較すると、偏光レンズの高い安いで視界に大きな差はありません。
安い偏光レンズだから偏光機能を高めることができないわけではありません。
現に比較的安価な偏光レンズであっても、偏光度99%の機能を持ち合わせているレンズもある。

強くブランディングされた偏光サングラスは別として、価格の違いは偏光レンズ以外にあります。
最も違いが出てくる部分としては、偏光サングラスのフレームです。
安価なPCフレームは、グリップもなくノーズパットもなく無垢なプレーンフレームでコストカットを図ります。

また、安価な金属フレームの場合は立体構造にせずにプレスパーツだけで仕上げる物が多いです。
これらは少々、使用シーンの幅が狭かったり、機能は少ないだけで決して粗悪品という意味ではありません。

しかし、フレームを見極めないと粗悪品に出くわす!

激安品と粗悪品は似ても似つかぬ物

安価なプレーンPCフレームや、安価なプレス板の金属フレームは特殊機能が削減されているだけです。
つまり、モノ自体が悪いという意味ではなくフレームに特殊な機能がない通常フレームを意味しています。
これらは無くても困るほどでない機能を取り除いてコストダウンを図り、大量生産で安く仕上げます。

一方で、粗悪品は考え方が大きく異なりますので注意が必要です。
偏光サングラスの粗悪品フレームは、フレームそのものをゴムグリップで仕上げるという方法がとられます。
一見すると、マットな仕上がりで写真等の見た目は良いがフレームが硬化ゴムなので手に取るとざらついた感触です。

このゴムフレームは、一般的に偏光サングラスのアーム耳かけ部分に使用するゴム素材です。
グリップゴム素材で、フレーム全体を仕上げてしまうという手荒い作り方となっております。
マットな質感で「おもちゃっぽい」フレームの場合は、ゴムフレームと考えることができます。

少々ヒドい偏光サングラスになると、ゴムフレームで凹凸表現やラバーグリップ部分の境界を再現します。
そしてラバーグリップ部分だけカラー塗装を行い、見た目はプラスチックフレームでラバーグリップがあるように見えます。
しかし、実際に手元でみると全て硬化ゴムフレームで、グリップ色を付けただけという場合があるので注意が必要です。

車のボディで粗悪品を例えると

偏光サングラスの粗悪品のイメージが一番伝わる例えとして、車を挙げます。
車のガラス面をレンズとします。
当然ながらレンズには、決定的な大きな差はありません。

重要な部分はボディ部分です。
現在では、車のボディは鉄をはじめとしてアルミ素材や強化繊維プラスチックなどが採用されております。
もし車を購入して、デザインや色合いが素敵であるもものボディに違和感を感じて素材を調べてみると硬化ゴムだったらどうでしょう。

マットブラックでかっこいいけど、何か変だ。
よくよく確認したら車体が強化繊維や金属じゃなくて、ゴムフレームだったら悲しいものです。
実際に車のボディに、硬化ゴムは使用されておりませんが偏光サングラスフレームに例えてご説明しました。

必要以上に素材をグレードダウンしすぎている硬化ゴムフレームを粗悪品と位置付けてご紹介しました。
通常硬化ゴムは、アームの耳かけ部分のみに使用する素材です。

激安品と高額品のレンズ本体の違いは?

これまでの解説で、偏光サングラスの激安品と粗悪品の違いが理解できたかと思います。
そして、偏光レンズ自体の偏光機能はそもそも大きな違いが無い事もご紹介しました。
偏光度に違いがなくて、一体激安レンズと高額レンズは何が違うのかが気になるところだと思います。

結論を述べると、偏光サングラスの激安品と高額品のレンズの違いは「歪み」の少なさにあります。
偏光機能はどれも大きな差はありませんが、このレンズの歪みには大小があります。
つまり、歪みが大きいほど偏光サングラスをかけた時に酔う感覚になります。

偏光サングラスの激安品レンズは、この歪みが少々ある場合が多いです。
しかしながら、偏光レンズ素材によってこの歪みの大小も違ってきます。
安価な偏光レンズだけど、比較的歪み小さい素材も存在します。
>>>>詳しい説明は、「偏光レンズとは?実は3種類の代表素材があった!」をご覧ください。

およそ2万円超えから高機能偏光レンズ

偏光サングラスの激安品と高額品のレンズの違いは、歪みの少なさという事がわかったと思います。
では、一般的にどれくらいの価格帯からが高額レンズになるのかが気になるところです。
ひとつの目安として、歪みの無い高機能偏光レンズの価格帯は約2万円を超えたあたりからです。
このような種類の偏光サングラスのバリエーションをご覧いただくと分かりやすいです。

しかし、単に2万円という価格帯だけで高機能偏光レンズと考えることはできません。
例えば、名前がとても有名なブランドでサングラスをセカンドライン以下で展開している場合を考えてみます。
ユーザーはそのブランド自体が欲しいため、レンズの偏光機能は関係ありません。

そして、更に偏光レンズ自体を高機能なスペックにする必要もありません。
そのブランドは、偏光でなくとも普通レンズで売れてしまいます。
つまり、この場合は2万円のサングラスでありますがレンズの歪み以前に偏光レンズではありません。

続いて、偏光サングラスを中心に展開しているブランドの場合です。
こちらの場合、日本製の歪みの無い高機能偏光レンズを採用していると必ず偏光レンズのスペック表記があります。
偏光レンズは、どの偏光レンズメーカーのレンズを採用しているかが紹介されています。

ここを判断基準として、高偏光度レンズか高機能偏光レンズかの見分けができます。
ご注意点として、決して通常偏光レンズが悪いものと言っているわけではございません。

偏光サングラスはこう選ぶ

最後に、偏光レンズには日本製に高機能レンズと通常レンズがあります。
偏光サングラスの偏光度は、激安品と高額品に大きな差がない事が理解できました。
差が大きくある点として、レンズの歪みがあるかどうかが違います。

そして、通常偏光レンズも高偏光度で視界はとても良いです。
また、通常偏光レンズには大きなコストの違いはありません。
偏光レンズ自体にはコスト差がないのに、偏光サングラスに価格差が大きくある場合はレンズ以外に理由があります。

あまり激しいシーンで使用しない場合は、ノーズパットやラバーグリップがないプレーンフレームを選ぶと安いです。
もちろん耐衝撃性が低くなりますが、プレーンのPCフレームの偏光サングラスは比較的安価です。
このような偏光サングラスの選び方をすると、失敗のお買い物が少なくなります。

一方で、価格帯のみで偏光サングラスを選んでしまうと粗悪品に当たってしまう場合があります。
粗悪品は、一般的なデザインや素材に見えるように工夫している偏光サングラスという意味です。
偏光レンズを搭載しているものの、必要以上に素材のグレードを下げる傾向がある激安品には注意が必要です。

まとめ

  • 実は激安品と高額品は共に視界が良い
  • 偏光サングラスの激安品と粗悪品は大違い
  • 激安品と高額品はレンズの歪みの差
  • アパレルブランドのレンズはよく確認する