偏光サングラスで運転すると疲労軽減になる?
目の負担が7分の1に軽減する、偏光レンズのメリット。
写真展の風景作品は、とても魅了される。
写真展に限らず、ポスター写真やカタログの風景写真なども魅了される。
私たちが普段目にしている風景は不必要の光が7倍割増されている事実がある。
これらは、乱反射光が自然光より7~10倍多く存在するからだ。
「雑光を取り除けば、眼の負担が7分の1になるのか!」
その通り。
私たちは普段から、乱反射する雑光の中で生活してそれが当たり前な視界になっている。
だから不必要な雑光を取り除いた写真は、私たちには非日常的に写って見える。
もちろん風景写真も偏光フィルターをカメラに取り付けて、撮影している。
つまり、カメラも偏光グラスを付けている状態だと言える。
自然光が1倍に対して、雑光は7倍以上もの光量がある。
この状態で車を運転すると、眼が疲れやすいのは明らかであるともいえる。
目の負担が軽減するので、偏光サングラスをすれば運転も快適になる。
非日常的の風景が手に入る
偏光サングラスをかけて運転すると、自然光で照らし出された快適な視界になります。
普段私たちは自然光の7倍以上ある反射光の中で生活しているため、その多すぎる光量が当たり前になっています。
当然ながら目の負担もありますが、ある瞬間に7倍もの反射光が無くなったらそこには非日常的な風景が広がっています。
自然光のみで照らし出された視界は、まさに写真での世界です。
これを実現してくれるものが、偏光サングラスであります。
偏光サングラスが自然光の7倍以上の光量のある雑光を取り除いてくれます。
車の運転中に眉間のしわが寄っていませんか?
直接的に太陽光で眩しかったり、路面そのものが見えにくかったり、道路標識が見えにくかったりした経験があることでしょう。
その度に、意識せずとも眉間にシワが寄っていたりするものです。
つまりは、体が自然と光の不愉快さを感じ取っています。
そのほかにも、ビルなどの反射光であったり紫外線そのものであったりと目の疲労要素はたくさんあります。
いろんな種類の眩しさが複雑に合わさってハンドルの向こうが映っています。
偏光サングラスで運転すると、この光量が7分の1以下になります。
運転用の偏光サングラスを選ぶ時の注意点
JIS規格で、車運転に適合しているサングラスの基準が定められております。
当然ながらレンズカラーは、信号機の青・緑・黄・赤の色が識別できるカラーでなければなりません。
つまり、車の運転に信号機の色が大きく違って見える(誤認する)偏光サングラスは運転不適合となります。
続いて、視感透過率の注意点。
また専門用語が出てきましたが端的に説明すると、これは裸眼時に対しどれだけ明るさを感じるかの割合です。
その明るさを感じる割合をJIS規格では、0から4までの5つのカテゴリーに分類いしております。
カテゴリー0:視感透過率が80%を超えるもの
カテゴリー1:視感透過率が43%を超え、80%以下のもの
カテゴリー2:視感透過率が18%を超え、43%以下のもの
カテゴリー3:視感透過率が 8%を超え、18%以下のもの
カテゴリー4:視感透過率が 3%を超え、8%以下のもの
上記カテゴリーの内、運転適合しているカテゴリーは0から3です。
カテゴリー4に該当する偏光サングラスは、運転不適合になります。
ここで視感透過率についてですが、可視光線透過率とは異なるものです。
可視光線透過率は、どれだけの光を通過させるかどうかの割合です。
視感透過率とは、どれだけ光を感じるかどうかの割合です。
例をあげると同じ可視光線透過率のブラウン系レンズとグリーン系レンズで視界をくれべてみます。
同じ光量であるはずですが、ブラウン系は明るく感じ、グリーン系や少し暗く感じます。
これが、視感透過率で表すことができます。
しかしながら、視感透過率の測定は日常ではできなくメーカーの表記も必要でないことが事実です。
目安として、可視光線透過率と視感透過率は比例しております。
つきましては、極端な特殊色のレンズでない限り可視光線透過率を参考として選ぶことができます。
夜間運転用の偏光サングラスを選ぶ基準
偏光サングラスで運転をするときには、昼と夜の安全基準があります。
当然ながら、夜の方が視界は暗くなるため濃い色のレンズは不向きということは理解できるでしょう。
しかし、いったいどこまでが危険でどこまでが安全なのか即答できる方は少ないと思います。
JIS規格では視感透過率が75%未満のレンズは、視界悪化の危険性があるので夜間運転には適さないとされています。
つまり、JIS規格の「カテゴリー0」以外の視感透過率レンズは夜間運転不適合となります。
夜間に偏光サングラスをする方は、目安として可視光線透過率が80%以上のものをお勧めします。
※厳密には、視感透過率と可視光線透過率は異なります。
調光レンズのトラブルについて
調光レンズは、紫外線量に比例してレンズ濃度が変化する特殊レンズです。
街中を歩いていたり、アウトドアなどでは調光レンズはとても便利なものです。
外では紫外線を感知してレンズが濃くなり、室内では紫外線を多く浴びないので徐々に透明になります。
しかし、室内に入ったら一瞬でクリアになるというものではなく数分~十数分の時間がかかります。
この調光レンズの特性は、運転時にはとても危険な状態になることがあります。
日差しが強く、紫外線量が多いときにはドライブ中にレンズは濃くなります。
いたって普通に運転をしているけども、トンネルに入るとどうでしょうか。
裸眼状態でも、トンネルに入ると急に暗さを強く感じます。
それがとても濃くなってしまったレンズだと、どうでしょう。
ご察しのとおり、トンネルに入ると目が慣れるまでの十数秒は一瞬で極度に視界が悪化します。
これは危険が伴うことが想像できると思います。
運転時の調光サングラスの着用は、あまりおすすめできません。
初めての運転用はグレー系偏光サングラスがおすすめ
偏光サングラスを運転に初めて使うときは、グレー系をおすすめします。
グレー系は無彩色なので、信号機の色を誤認する心配がないことが一番の理由です。
そして、トンネル時を考慮してライトグレー系のレンズの濃さがおすすめです。
薄い色合いの偏光サングラスで運転していれば、トンネルに入っても極度に視界が悪化することはありません。
可視光線透過率の高めなレンズで、ライトグレー系偏光サングラスを運転用に選ぶと困りません。
後は、光量が気になるときや天候によってお好みのレンズの色を微調整してあげるとよいでしょう。
まとめ
- 偏光サングラスで運転すると、眼の疲労が軽減する
- 反射光は、自然光の7倍以上の光量がある
- 偏光サングラスでの運転は、視界が良好になる
- 運転用の偏光サングラスは、グレー系レンズが最適
- 調光サングラスは、危険が伴う場合があり注意が必要